a day





 外は夕暮れを通り越して、もうすでに真っ暗だった。
「暗いね」
「おう」
 示し合わせたわけではないけれど、いつも通りに帰り道は茜と一緒になる。昔からそうだった。部活の終わる時間が違うときはそうでもないけど。
「………」
 茜はあまり自分から喋らない。
 そういうところけっこう好き。
「ねえ茜。明日宿題たくさん出てるよね」
「あー、そうだったか?」
「うん。やりなよ?」
「あー」
 いつも人の話をマジメに聞かない。
 そういうところあんまり好きじゃない。でもしょうがないよね、茜だもん。
 みんなと一緒もいいけれど、たまにはこうして二人きりっていうのもいい。
 昔みたいに、二人きりで、一緒に歩いて。


 二人きり、だなんて。


 あ、なんか顔赤くなってきた。
 このくらいで照れることもないはずなのに、なんだか意識してしまう。
「菫」
 茜が真剣な目でわたしを見る。
 茜が他のものなんて無視して、まっすぐにわたしを見る。
「な…何?」
 今、暗くてよかった。
 ああもう、きっと今、わたしの顔は赤いなんてもんじゃない。

「腹減った」

 時と場所と状況というものを考えて欲しい。
「茜のバカッ!!」
 信じらんない信じらんない信じらんない!
「なんだよさっきからぷりぷり怒りやがって」
「知らないっ!」
 でも、よくよく考えてみるとと意識してたのはわたしだけだった。しょうがないよね、茜だもん。
 泣きそうになったけれど、ちょっとだけ反省して振り向いてみた。
「早く帰ろう。おなか減ったんでしょ!」
 そしたら茜は小さく「おう」って言ったから。


 とりあえず笑ってみた。






 




 *POSTSCRIPT*
 I’llより茜×菫。
 この二人大好きなんですよ。二人っつか菫ちゃん大好きなんですよ!か・・・かわい・・・
 どうにもこう、なんつーか連れ去りたい気分に・・・(変態)
 とりあえずまわりに同士がゲロ★アフロ氏くらいしかいないので誰か・・・
 お仲間宣言待ってます☆



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