夢にまで
dream and dream



 望むは怠惰。厭うは勤勉。一生を食って寝て過ごせたらいい。
「夢…」
 最高な夢を見たのだが寝苦しくて目覚めた。何だこの暑さは。夏だからか。夏ちょっとは休め。休めない?バカヤロー努力が足りないんだよもっとがんばってどうにかして休暇もぎとってこいや。最悪だ夏。
 とうに自分の上から消えている掛け布団を蹴り上げて起き上がる。扇風機でもないとさすがにそろそろ死ぬ。
「……何でお前いんの」
 おいおいちょっと待てよ待ってくれよ銀さんもう年なんだからこういうびっくり?っていうか何ドッキリ?みたいなそういうの体に悪いんだよ。糖尿だし。っていうかもう、どうしたらいいのこれ。
 隣に神楽が寝ていた。寝苦しそうだ。
 ありえねえだろ。
「暑かったのはこのせいか…」
 畜生クソガキが。子ども体温は高くて嫌いだ。
「神楽。おい起きろ。お前押入れ戻れよ出しゃばんなよここは銀さんのテリトリーだ」
「うーんむにゃむにゃ」
「お前それ起きてんだろ絶対起きてんだろ」
 わざとらしい身じろぎがうさんくさい。というか、明らかだ。
「はいはいはーい神楽ちゃん起きてくださーい銀さんが寝苦しいでしょー。っつか男の寝床にもぐりこむなお前一応女だろガキだけど。一応、まあ一応。ガキだけど」
 銀時は神楽の頭の両脇に手をつく。どうこうしようとは思わないが危機感くらいは抱かせてやってもいいんじゃないかと思えてくる。暑さのせいだ。頭がわいている。
「ガキ狙うなヨ銀ちゃんロリコン?」
 なのに神楽はそんなことを言いながら首に腕を巻きつけてきやがるもんだからお前。なあ、抱く以外にこれどうすればいいの?銀さんわかんないよ。

 


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